2020.2.9
レッスン9
私は、何も今あるままに見ていない。
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この主題概念は、明らかに前の二つのレッスンから導き出される帰結である。
だが、知的にはこのことを受け入れられるとしても、
まだそれはあなたにとって何の意味もなさないはずである。
しかし、現時点では理解は必要ない。
実は、自分が理解していないと認識することこそが、
あなたの誤った考えを取り消すために必要な前提条件である。
これらの演習は、理解ではなく練習を主眼としている。
すでに理解していることなら練習する必要はない。
理解することを目指しても、すでに自分がそれを理解していると見なしているなら、
それはまさに循環論法の堂々巡りと同じで、理解は不可能となる。
(1:1~7)
訓練されていない心には、自らが描き出しているように見えるものが、
そこに存在していないとは信じがたい。
この主題概念は、
かなりの不安やさまざまな形の強い抵抗を引き起こすことがあるかもしれない。
だからといって、この概念の適用が不可能になるわけではない。
どの演習においても、概念を適用する以上のことは求められていない。
一つひとつの小さな歩みが暗闇を徐々に取り除いてゆき、
心を暗くしていた雑多なものが一掃され最後には理解が訪れて、
その光が心の隅々まで明るくするだろう。
(2:1~5)
繰り返すが、全部を対象にしようとはしない一方で、
特定の何かを除外することも避けなければならない。
この区別をするにあたり、
自分に正直でありなさい。
あなたはそれを曖昧にしたくなることがあるかもしれない。(5:1~3)
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・私はこのパソコンを、今あるままに見ていない。
・私は夫を、今あるままに見ていない。
・私はこの手を、今あるままに見ていない。
・私はあのTVを、今あるままに見ていない。
・私はあの建物を、今あるままに見ていない。
・私はあの風景を、今あるままに見ていない。
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わかっていないことは恥ずかしい!死活問題!と思い、
わかってるふりをしてました。
「意味」を固持して、
自分も人も世界もがんじがらめにしてきました。
自分も人も世界も自由です。
「平安」を選びたいです。
「わからなさ」という清々しさを選びたいです。