2020.2.12
レッスン12
私が動揺しているのは、意味のない世界を見ているからである。
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この主題概念の重要な点は、
この概念には重大な知覚の歪みを訂正するものが含まれているという事実である。
あなたは自分が動揺しているのは、恐ろしい世界、悲しい世界、暴力的な世界、
狂った世界のせいだと考えている。
しかし、こうした属性はすべて、あなた自身がこの世界に与えたものである。
世界そのものには意味はない。
(1:1~4)
今日の演習は、目を開けたままで行う。
今回はかなりゆっくりと、周囲を見回す。
一つのものから次のものへと一定の間をおいて、ゆっくりと視線を移すようにする。
視線を移す速度が目立って早くなったり遅くなったりしないように、
練習の間一貫して一定の速度を保つようにする。
何を見るかは問題ではない。
自分の視線を向ける対象のどれでも等しく注目し、
等しく時間をかけることで、何を見ても同じだということを、
あなたは自分自身に教えることになる。
これが、
それらのすべてに対して等しい価値を与えることを学ぶ最初のステップである。
(2:1~7)
周囲を見回しながら、自分に次のように言う。
私は自分が、恐ろしい世界、危険な世界、敵意ある世界、
悲しい世界、邪悪な世界、狂った世界を見ていると思っている。
このように、なんでも思い浮かんでくる形容詞を用いて表現する。
否定的な表現ではなく肯定的な表現が思い浮かぶようなら、
それも含める。
たとえば、「よい世界」とか、「満足できる世界」などを思いつくかもしれない。
そういった形容詞が浮かんできたら、それもほかの言葉と一緒に使うようにする。
なぜこういった「快い」形容詞がこの演習に含まれるのか、
あなたはまだ理解しないかもしれないが、「よい世界」は「悪い世界」を暗示し、
「満足できる世界」は「満足できない世界」を暗示することを覚えておきなさい。
あなたの心をよぎる言葉はすべて、今日の演習の題材として適している。
それらの表面的な性質は問題ではない。
(3:1~7)
意味のないものは、よくも悪くもない。
それなら、なぜ、意味のない世界があなたを動揺させるのだろうか。
もしあなたがこの世界を意味のないものとして受け入れることができ、
そこにあなたのために真理が書き込まれるままにすることができたなら、
それは言葉に尽くせないほどあなたを幸せにすることだろう。
しかし、それが意味のないものであるからこそ、
あなたは自分が望む世界像をそこに書き込まずにはいられない。
あなたがこの世界の中に見ているのは、これである。
真に意味がないものというのは、これである。
あなたの言葉の下には、神の言葉が書かれている。
今は、真理はあなたを動揺させる。
しかし、あなたが書き込んだ言葉が消し去られたときには、
あなたは神の言葉を見るだろう。
それが、これらの演習の究極の目的である。
(5:1~9)
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私は「最悪の世界」「騒がしい世界」「美しくない世界」「残酷な世界」
「不気味な世界」を見ていると思っている。
けれども、私が動揺しているのは、意味のない世界を見ているからである。
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もしあなたがこの世界を意味のないものとして受け入れることができ、
そこにあなたのために真理が書き込まれるままにすることができたなら、
それは言葉に尽くせないほどあなたを幸せにすることだろう。
あなたの言葉の下には、神の言葉が書かれている。
今は、真理はあなたを動揺させる。
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そういうことだったのですね・・・。
「真理」に圧倒されてしまい、
私は「最悪の世界」「騒がしい世界」「美しくない世界」「残酷な世界」
「不気味な世界」を自分ででっちあげたのですね・・・。
「真理」に動揺しているのですね。
あまりにも不釣り合い過ぎて、
逃げるために、
「最悪の世界」「騒がしい世界」「美しくない世界」「残酷な世界」
「不気味な世界」を自分ででっちあげたのですね・・・。
絶句です。