2020.2.25
レッスン25
私は何が何のためにあるのかを知らない。
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目的とは、すなわち意味である。
今日の主題概念は、
なぜあなたに見えているものに何の意味もないかを説明している。
あなたはそれが何のためにあるのかを知らない。
したがって、それはあなたにとって無意味である。
一切はあなた自身の最善の利益のためにある。
そのためにこそ、それは存在し、それがその目的であり、その意味である。
このことを認識することで、
あなたのいくつものゴールが統一される。
このことを認識することで、
あなたの見ているものに意味が与えられる。
(1:1~8)
あなたは世界とその中にある一切を、
自我のゴールの見地から有意義だと知覚している。
これらのゴールはあなたの最善の利益とは無関係である。
自我はあなたではないからである。
自分が自我だという誤った自己認識によって、
あなたは何が何のためにあるのかを理解ができなくなっている。
その結果、あなたは何でも誤用してしまうことになる。
このことがわかったとき、
あなたは自分が世界に与えたゴールを補強するのをやめて、
撤回しょうとするだろう。
(2:1~5)
今あなたが知覚しているゴールについて別の表現をするなら、
それらはみな、「個人的な」利益に関するものであると言える。
あなたには個人的な利益などないので、
あなたのゴールは本当は何にも関与していない。
したがって、それらを大切にしているとき、
あなたには一つも真のゴールがない。
だから、あなたは何が何のためにあるかを知らないのである。
(3:1~3)
あなたが今日の演習の意味を少しでも理解できるようになるためには、
もう一つの考察が必要である。
最も表層的なレベルでは、あなたは確かに目的を認識している。
しかし、そのレベルでは、目的は理解不可能である。
たとえば、あなたは、電話とは、
物理的に近くにいない人と話をするという目的のためのものであると、
確かに理解している。
あなたが理解していないのは、
自分が何のためにその人に連絡をとりたいのかという点である。
そして、
その人との接触を意味のあるものにするか否かを決めるのは、
この点である。
(4:1~6)
すべてについてあなたが自分で設定したゴールを、
自ら進んで放棄しょうという気持ちになることが、
あなたの学びにとって決定的に重要なことである。
それらのゴールが「よい」が「悪い」かだけでなく、
意味がないと認識することが、
それを達成する唯一の道である。
今日の概念はそこへ向かう一歩である。
(5:1~3)
【私は○○が何のためにあるのかを知らない。】
・・・・・
・私はこのパソコンが何のためにあるのかを知らない。
・私はこの公園が何のためにあるのかを知らない。
・私は建物が何のためにあるのかを知らない。
・私はこの身体が何のためにあるのかを知らない
・私はこの傘が何のためにあるのかを知らない
・・・・・
「個人の利益は存在しない」ということに、
最初は絶望感がありましたが、
心が冷静になっていき、
洞察できるようになると、
やっと何を述べられているのかが理解できてきました。
一切はあなた自身の最善の利益のためにある。
そのためにこそ、それは存在し、それがその目的であり、その意味である。
最初から備わっているのに、それに氣づかずに「個人的な利益」へに向かうことは、
「幸せ」に対して逆行していることになります。
そうですよね。
「個人的な利益」ってヒリヒリした焦り、イヤーな感じを伴います。
「何のため?」という洞察。
最初から備わっている「幸せ」を祝福する。
これがすべての動機だと教えられています。
それはとても気楽ですし、
心の底で一番求めていたものです。
ただそんなことは私には不可能だと思い込んでいました。
あとはこの智識を体感したいです。
「何が何のためなのかわからない」ということを、
素直に認めます。