朝から泣けてます。
このレッスンに芯からホッとしています。
この世界にどっちつかずの気持ちがあり、宙ぶらりんでしたが、「心」に戻るとしっとりとひろがる言葉では言い尽くせない安らぎがあるのです。
なので、この世界に対してまだある未練に自責の念を感じていました。
ですが、その未練をじっと直視していくと、それは愛を求める泣き叫びであり、その泣き叫びを抱きしめると、もうやはり「愛」だけが残るのです。
さっぱりとした、羽根のような軽さで、それなのに濃厚な、慈しみなのです。
この世界は「ゆるし」のみを必要としていました。
それ以外で関ることはもうありません。
レッスン128
私が見ているこの世界には、私が望むものは何もない。
あなたが見ている世界は、あなたに必要なものを何も与えてはくれない。
あなたにとって何らかの使い道があるものも、喜びをもたらしてくれるものも、この世界には含まれてはいない。
このことを信じなさい。
そうすればあなたは、積年の不幸や、無数の落胆や、いずれは苦い絶望の灰燼と化す希望の数々から救われる。
この世界を後にして、その狭い視野と卑小な習慣を越えて高く飛翔したい者なら誰でも、この概念を真理として受け入れなければならない。
この世界であなたが価値を置いている一つひとつのものは、あなたを世界につなぎとめる鎖にすぎず、それ以外の目的には役立たない。
というのも、すべてのものは、あなたがそこに新たな目的を見るまでは、すでにあなたがそれに与えた目的に仕えることしかできないからである。
この世界の中であなたの心に真にふさわしい唯一の目的とは、あなたが希望のないところに希望を知覚しょうとしてぐずぐずせず、ただそこを通り過ぎていくことである。
これ以上、騙されてはいけない。
あなたが見ている世界には、あなたが望むものは何もない。
あなたがこの世界に救済を知覚するときに自分の心に巻きつけている鎖から、今日こそ逃れなさい。
というのも、あなたは自分が価値を置いているものを、自分で知覚している自分自身の一部と見なすからである。
あなたが自分の目に映る自分の価値を高めようとして追求するものはすべて、あなたをさらに制限し、あなたの真の価値をあなた自身から隠し、あなたの自己についての真の自覚へと通ずる扉に、かんぬきをもう一本加えるだけである。
肉体中心の考えに関するものごとによって、救済に向かうあなたの進歩を遅らせてはいけない。
また、この世界にあなたの望む何かがあると信じたい誘惑に屈してはならない。
ここには大切にすべてきものは何もない。
ここには、一瞬でも遅延や苦痛を我慢して手に入れるだけの値打ちのあるものは一つもなく、一瞬でも救済に対してためらいや疑惑を抱く理由としてふさわしいものも一つもない。
無価値なものは何も提供しない。
価値についての確信は、無価値なものの中では見つからない。
今日は、私たちが世界に付与してきたさまざまな価値についての考えを、すべて手放す練習をする。
私たちは、世界のさまざまな側面や位相や夢の数々に付与してきた目的を取り去って、世界を空にしておく。
私たちの心の中に、目的がないままの世界を保持し、自分達が世界に望んでいるすべてから世界を解放する。
そうして、世界から自由へと通じる扉を閉ざしている鎖をはずし、価値のないものや卑小なゴールを越えて進んでいく。
少しの間、動きを止めて、静まりなさい。
そして、あなたが自分の心から鎖をはずし、心が自らくつろげるレベルを自然に見つけるままにするとき、あなたがどれほど高くこの世界から離れて昇っていくかを見なさい。
心は、少しの間、自由になれたことに感謝するだろう。
心は自らがどこに属するのかを知っている。
ただその翼を自由にしてやりさえすればよい。
そうすれば、それは確信と喜びのうちに飛翔し、自らの聖なる目的につながるだろう。
心が正気と自由と愛を取り戻せるように、創造主のもとで心を休息させなさい。
今日は、あなたの心に一〇分ずつ三回の休息を与える。
その後で目を開いたときには、あなたは自分の目に入るいかなるものも、それ以前に見ていたときほどに高く評価することはなくなっているだろう。
あなたが自分の心から鎖をはずすたびに、世界を見るあなたの視点全体が、少しずつ変化していく。
この世界は心が属する場所ではない。
そしてあなたの属するところは、心が自らの居場所とするところであり、世界から解放されたときに心が休息に行く場所である。
あなたの導き手は信頼できる。
あなたの心を、その導き手に向かって開きなさい。
じっと静まり、休息しなさい。
さらに、一日を通して、あなたの心を保護しょう。
そして、自分がこの世界に何らかの側面や形象に価値を見ていると思うときは、自分の心にこの鎖をかけることを拒否し、静かな確信を抱いて自分自身にこのように言おう。
これは私の歩みを遅らせる誘惑とはならない。
私が見ている世界には、私の望むものは何もない。
(1~8)