鵜呑み、無自覚、自動反応。
真理を見ない決断を、無自覚のままに決めている。
この信念を解放するために、この物理時間はあるのだとコースは諭してくれる。
これまでは、「自我」を強化することばかりに時間を使ってきた。
この「個人」がいかにこの世界に生き残れるか？にばかり気を取られてきた。
蹴落としながら我欲で生きる人々を軽蔑していたけど、全く同じだった。
勝ち取ったところで、瞬時に別の不安が生まれるこの陰陽の世界を信じ、強化してきた。
終わらない怖れ。
終わらせる氣がなかった怖れ。
無自覚の怖れ。
この不毛さを直視し、無自覚さを直視し、見据えながら通過する。
ということに物理時間を使う。
私たちは一切裁かれてはいない。
責められてもいない。
罰されてもいない。
ただ「無自覚」の罪悪の意識に光を当てなさい、と優しく諭されているだけなのだ。
それは、過去を訂正する必要もなく、
未来を待つ必要もなく、
たった「今」、「真理」を選ぶという決断だけが求められている。
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レッスン１３８
天国は私が下すべき決断である。
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創造は対極を知らない。
しかしこの世界では、対極のある状態が、「実在」するということの一部をなしている。
真理についてのこの奇妙な知覚が、天国を選択することが地獄を放棄することと同じことのように思わせる。
本当はそうではない。
しかし、神の創造の中の真実なるものは、世界が理解できる何らかの形を通して反映されるまでは、世界の中には入れない。
恐れながら知覚することしかできない場所には、真理そのものは入ってこられない。
それができると想定することは、真理を幻想のもとに運ぶことが可能だとする誤りである。
対立のあるところでは真理は歓迎されなくなるので、真理はそこにくることはできない。
（２：１～８）
思い出す必要のあることは、あなたが何千もの選択に直面させられると思っていても、下すべき選択は本当は一つしかないということである。
そしてそれさえも、選択のように見えるだけのものである。
決断が無数にあることで引き起こされる疑念によって、混乱してはならない。
あなたはただ一つの選択をするだけである。
そしてその選択をし終えたとき、それはまったく選択などでさえなかったことを知覚するだろう。
なぜなら真理だけが真実であり、そのほかに真実なものはないからである。
かわりに選択できる対極は存在しない。
真理と矛盾するものは存在しない。
（４：１～８）
選択は学びに依存している。
真理は学ばれるものではなく、認識されるだけである。
（５：１）
だから今日、私たちはこの選択について考えることを始める。
時間は私たちがこの選択をするのを助けるためにある。
それが時間の神聖な目的であり、あなたがこれまで時間に与えてきた意図が変化したものである。
あなたがこれまで時間というものを、「地獄は実在し、希望は絶望に変わり、生命さえも最後には死に打ち負かされてしまう」と実証するための手段にしょうとしてきた。
そこにおいては、対立を終わらせることは死ぬことなので、死においてのみ対極が消滅する。
また、生命は葛藤だと見なされるので、救済は死ぬことだということになる。
この葛藤を解決すれば、あなたの生命も終わらせるということになる。
（７：１～５）
こうした狂った信念は、意識されないまま極めて強力な支配力をもつようになり、激しい恐怖と不安で心を締めつけるので、心は自らを守るという考えを放棄しょうとはしない。
そのような心は、真に安全になることを脅威と感じるので、救済からは救われなければならないことになり、真理に対して魔術によって武装せざるをえなくなる。
しかも、こうした決断は自覚されないまま下される。
自覚されないことで、それらの決断は、疑問や理性や疑惑から離れて、何ものにも邪魔されずに安全に保障される。
（８：１．２．３）
天国は意識的に選択される。
この選択は、二者択一の選択肢が正確に直視され、理解されるまでは下されることはない。
陰に覆われているすべてが明るみに出されて理解され、今度こそ天国の助けを得て、判断し直されなければならない。
そして以前に心が犯した判断における間違いはすべて、真理がそれらを原因のないものとして退けるので、訂正可能なものとなる。
今やそれは結果をもたない。
それらが隠蔽されることはない。
（９：１～６）
天国が意識的に選択されるということは、地獄に対する終わりがくるのと同じく確かなことである。
恐れの終わりは、それを守っていた無自覚という盾が取り払われて、恐れが光のもとに運ばれるときに訪れる。
（１０：１）
もはやそれは何の恐怖も引き起こさない。
巨大で、復讐心に燃え、憎悪に満ちて残酷なものにされていたものを恐れ続けるためには、それを闇に隠しておくことが必要だったからである。
今ではそれは愚かでつまらぬ間違いにすぎないと認識される。
（１１：４．５）
天国は私が下すべき決断である。
私は今その決断を下す。
そして、それだけが私が望むものなのだから、それについて私の心を変えるつもりはない。
（１２：５．６）
