「ゆるす」とか「ゆるさない」とか、
そんな深刻な出来事が毎時発生している。
こうして思考は罪による闇と恐怖でストーリーを紡ぎ続ける。
それは時に狂気。
時に甘美。
そうやって、
「空(くう)」を、「この世界」で塗りつぶし、
「空(くう)」を忘れている。
思考にかまけている間は、
「空(くう)」という本性に戻らずにいる。
「この世界のストーリー」は、どこまでも大きな穴を作っていく。
埋めても埋めても埋まらない大穴。
自分で穴を掘り、
自分で埋め、
また穴を掘る。
これを延々とし続けている。
だけど、
この不毛さに飽き飽きしてきたら、
もう埋める作業をやめて、
その穴をそこらへんに放っておこう。
「空(くう)」に戻ろう。
「静寂」が私たちなのだから。
一度、触れれば、
その確かさで正気に戻る。
大穴は消える。
正気さというクリアさは、
どこまでも果てしない濃厚な愛を思い出す。
ほんの一度、触れる。
ただそれだけで、
その確かさそのものへと誘われる。
・・・
ワークブック
レッスン241
この聖なる瞬間に救済が訪れる。
今日は何と喜びにあふれた日だろう!
特別な祝賀の時である。
今日という日が、解放の準備が整った暗い世界に、その瞬間を差し出すからである。
悲しみが過ぎ去り、苦痛がなくなるその日がやってきた。
自由を得た世界の上に、今日、救済の栄光が輝き始める。
これは無数の民にとって希望の時である。
あなたがすべての人を赦す今、彼らはひとつに結ばれる。
私が今日、あなたに赦されるからである。
今、私たちは互いに赦し合ったので、ついて再びあなたのみもとに参ります。
父よ、あなたの子が、本当は一度も離れたことのない故郷である天国へと帰還します。
正気を取り戻し、私たち皆がひとつであることを思い出せるとは、何と嬉しいことでしょう。
(1・2)
・・・・
3.世界とは何か
私たちの変化した知覚を世界がともにするまでは、安心せずにいよう。
赦しが完全となるまでは、満足しないでいよう。
自分たちの機能を変えようとするのはやめよう。
私たちは世界を救わなければならない。
死にゆくものとして作り出されたものが永遠の生命を取り戻せるようになるためには、世界を作り出した私たち自身が、キリストのまなざしを通して世界を見なければならない。(5:1~4)